個人的な鉄道・バスの雑学を書き始めようかなと思います。まずは神奈中の茅ヶ崎営業所の車両に関する雑学を書いていきましょう。茅ヶ崎営業所は、かつては神奈中でも極めて特徴的な車両構成を持っていました。この営業所は、いすゞ自動車藤沢工場を取り囲むような路線網となるため、神奈川三菱ふそう自動車販売を傘下におさめた後も政策的配慮によりいすゞ車の投入が続けられてきました。なかでも茅ヶ崎は、1985年頃まではいすゞ車集中配備区であった関係から、現場で三菱車を歓迎しない空気が強かったことから、一貫していすゞ車が主導権をとり続けてきました。神奈中でも、いすゞ車が三菱車を上回る営業所は茅ヶ崎しかなかったとか。
さらに茅ヶ崎営業所の車両で表題以外にも特徴的なのが、富士重車が1983年頃から優先的に入り、転属も富士重工車体車に限定して受け入れていたことから、エルガが入るまではいすゞ純正車が存在しなかったことです。ただし富士重撤退後はエルガが入るようになり、約20年ぶりの純正車の投入となりました。
茅ヶ崎営業所いすゞ大型車は2007年以降導入がなく、2010年以降は三菱車(MFBM)のノンステップバスが大量に入るようになったほか、転入車も三菱車に統一されるようになりました。その影響かKC-LVの大量廃車やエルガ数台の綾瀬への転出により、茅ヶ崎もいすゞ大型車がかなり減った印象を受けるようになりました。2015年に入ると新7EのKL-LVも廃車が出始め、いすゞ大型車のさらなる減少傾向がみられるようになりました。茅ヶ崎の大型車も、気が付けば三菱車が主力になったような気がします。茅ヶ崎営業所の車両が、いすゞ車が主導権をとり続けてたのがついに崩れてしまいました。
▲茅ヶ崎営業所のいすゞ車。7Eとエルガを選定しました。
※参考文献:Wikipediaフリー百科事典「神奈川中央交通茅ヶ崎営業所」