東京メトロ千代田線16000系は2010年11月に登場した電車で、6000系の代替車両として導入されました。現在は10連37本、計370両が在籍しています。1次車に当たる最初の5編成は前面非常扉が10000系と同じく中央に配置されています。東京メトロでも近年製造された電車で非常用貫通扉が中央に配置されるのは珍しいかもしれません。
しかし、2次車に当たる16106編成からは前面非常扉の位置が外観から見て左側、すなわち車掌台側に変更され左右非対称構造の前面になりました。これは、1次車の中央貫通構造の場合、運転士側から進行方向右側の前方視界が見づらいとの指摘があったことによるものです。つまり、2次車から前面非常扉の位置が変更された理由は運転士側からの指摘によるものになります。
かつて千代田線に乗り入れていたJR203系や小田急1000形なども中央貫通構造になっていましたが、東京メトロ16000系の場合は前面の傾斜がやや大きく、運転士との目線と若干距離があり、ピラーによって右側の前方視界が見づらくなることが考えられます。
▲1次車。16000系の中央貫通構造仕様は最初の5本のみ。
▲2次車。前述の通り、1次車の中央貫通構造の場合、運転士側から進行方向右側の前方視界が見づらいとの指摘があったことから、この2次車からは前面非常扉の位置が車掌台側に変更されています。